それは小さな・・・・・・

 

 

「はぁー!?何だよそれ!」

突然、サスケの声が辺り一帯に広がった。

「言ったまんまだよ」

幸村はさらりと答える。

「なつきの奴、声が出ないって・・・ホントなのかよ・・・・・」

信じられねーと言いたそうな顔をしているサスケ。

 

此処は今の一角。

サスケは幸村に呼ばれて此処に来た。

そこで幸村から衝撃の事実を話された。

なつきは一切言葉が話せない、そう言われたのである。

言葉が分からないとか、そう言うのではなく

なつき自身が言葉を出すことを拒絶しているのである。

勿論それは精神的な問題で・・・・・・。

「だから、なつきちゃんが言葉を話せるまで此処に置いてあげようと思うんだ」

幸村はそう言うと、少し息を吐いた。

「実はね・・・・・」

幸村はゆっくりと語りだした・・・・。

 

 

 

 

時は昼時・・・・・。

その時幸村は釣りを兼ねて散歩に出かけていた。

肩には釣り竿がある。

 

ドサッ

 

 

人が倒れる音がした。

幸村は気になって、その音の方へ行ってみる。

最初に目に飛び込んできたのは、小さな少女。

無論、なつきである。

その周りには男の死体が数体転がっていた。

なつきは冷たい瞳で男の死体を見つめていた。

そして幸村に気が付いたのか、顔を幸村に向けた。

それと同時に気を失ってしまった。

 

 

なつきは幸村の手によって九度山に連れてこられた。

あの男の死体は幸村が十勇士の誰かに頼んで、片付けてもらったことは言わなくても分かるだろう。

なつきが気が付いて幸村は色々な質問をした。

あの死体はなつきがやったのか?

何処から来たのか?

どうしてあそこにいたのか?

色々聞いたが首を振るだけだった。

首を振るだけ・・・・と言うのに違和感を感じた幸村はなつきに、

「君、しゃべれないの?」

と聞いてみた。

なつきはコクリと首を縦に動かした。

 

 

 

と言うのがなつきと幸村の出会いである。

 

 

 

「だからね、なつきちゃんには謎がありすぎるんだよ。

 しばらく情報集めとかして、様子を見ようと思うんだ」

幸村は手元にあるお茶をすすりながら言った。

「・・・・・・そう言うわけかよ・・・」

と、サスケはげんなりした様子。

なつき本人は小助と山菜取りに出かけている。

 

まだ・・・・・・・・まだ、なつきには裏がある・・・・・。

幸村はそう思った。

 

 

 

 

 

つづく・・・・・・・。

 

 

 

 

 

あ・と・が・き

 

び、びみょー・・・・・。

「ばーか」って声が聞こえてくるような・・・・。

いやー・・・・しばらくはなつきちゃんとの秘密とは無縁の話しが続きます。

日常小話ですね。

それでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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